米国長期金利の上昇の時期を探る

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米国の長期金利上昇について考える

先週発表された米国雇用統計が大幅な改善を示し、景気回復期待や金利先高観が強まったことから、今週は米国の長期金利のベンチマークである10年債利回りが、一時昨年6月以来となる4%台をつけました。米国長期金利はドル円相場と相関が高く、このところのドル円の上昇の要因の一つだったことは言うまでもありません。さて今後この長期金利上昇とドル高の連鎖はさらに続いていくのでしょうか?

 

米国景気は回復していますし、FRBは着々と危機対応の緩和政策からの出口戦略を実行中。今後さらに長期金利が上昇し、ドル円の上昇も加速すると考えたくなります。しかし債券市場の専門家の間では、10年債利回りが節目の4.00%を達成し、上昇も当面一服との見方が少なくないようす。専門家の指摘では、FRBが短期金利を事実上ゼロに固定しているため、長短金利差が4%近くと「歴史的」な水準に拡大しており、これ以上長期金利は上昇しにくいというのです。

 

資金調達コストがゼロと考えると、4%の長期債に投資すればまるまる4%の金利差が懐に入ることになり、確かにおいしいといえます。平均的に見ればこの長短金利差は2%くらいですから、4%というのは破格であり、長続きはしないと考えるのが普通かもしれません。

 

一方、長期金利の上昇は景気回復を受けた「良い金利上昇」ではなく、財政悪化や国債増発を懸念した「悪い金利上昇」である可能性もあります。

事実、世界一安全な資産であるはずの米国債の利回りが、市中金利であるスワップ金利と逆転するという珍現象が起こっており、今後は発行増にともない長期金利上昇がさらに続く可能性も捨て切れません。米国債の格下げもあり得ない話ではなくなっています。

 

米国ではフレディマックとファニーメイ(GSE=政府系住宅金融機関)が発行または保証した債券が5兆5千億ドルあり、これを実質的に政府負債とみなせば米国のソブリンリスクは一気に高まります。

 

さらに言えば、3月16日のFOMC議事録によると、FRBは出口戦略の一環として償還日を迎えた米国債をポートフォリオから外す案を検討しているそうです。http://mpse.jp/tkymail/c.p?12c2b5d1g7o

 

つまり国債の償還資金を再投資せず、市場から引き揚げてしまうわけで、この案が実現すれば当然のことながら債券市場の圧迫要因となります。

 

「悪い金利上昇」がドル高要因かどうかは議論が分かれるところでしょうが、非常にざっくりといえば、現在の米国長期金利の上昇は、「良い金利上昇」と「悪い金利上昇」がちょうど半々ぐらいだと思われ、現時点では長期金利上昇=ドル買いという考え方でいいのではないかと思います。

 

また都合のいいことに、「悪い金利上昇」が加速し、歯止めがかからなくなるリスクは、今のところはそう心配しなくてよさそうです。上で述べたとおり、FRBが超低金利を長期間維持しているため、ゼロ金利で調達した資金を長期債で運用すれば利益を上げることができます。

 

事実、過去の金融危機でも米国の金融機関は長短金利の拡大によって巨額の収益を上げ、復活を果たしてきました。また米国の貿易赤字拡大とともに世界の外貨準備は急増しており、アジア新興国などの米国債需要も高まっています。米国債の買い手はいくらでもいる、といえば言い過ぎかもしれませんが、少なくとも米国債市場が消化不良を起こす心配はないでしょう。

 

日欧の超低金利が長期化する中、米国長期金利の緩やかな上昇が続くとすれば、ドルにとってはベストシナリオ。海外投資家の米国債投資でドル需要が高まることも期待でき、ドルの強気予想が一段と広がりそうです。

 

週末で流動性が低下し、予期せぬ大幅な動きとなる可能性があります。ポジション管理・リスク管理にはくれぐれも注意を払っていただくようお願いいたします。

 

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ピボット指数から為替相場を分析する

基準値は、前日の高値、安値、NY市場の終値をもとにしています。

 

H:ハイブレイクポイント (新しいトレンドの発生の可能性)

R:レジスタンス(上値の目途)

S:サポート  (下値の目途)

L:ローブレイクポイント(新しいトレンドの発生の可能性)

 

 

 <ドル/円><ユーロ/円><ユーロ/ドル><ポンド/ドル>

H    94.28   126.58     1.3468   1.5456

R2   93.88   125.70     1.3416   1.5367

R1   93.64   125.23     1.3388   1.5323

 

基準値 93.24   124.35    1.3336  1.5234

 

S1   93.00   123.88     1.3308   1.5190

S2   92.60   123.00     1.3256   1.5101

L    92.36   122.53     1.3228   1.5057

 

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